忘れられた日本人



宇宙観に乾杯

なんとなく買ってしまった『えんぴつで漢詩』を
ぱらぱら見ていたら李白の詩になぜか感動。
いや、大感動。

せっかくなので、岩波文庫の『李白詩選』を買って訳を見比べてみると
『えんぴつで漢詩』の訳の方がいいじゃない。
そんなわけで勝手に引用しておきます。
縦書きにできないのが残念。

いつかこんな酒が飲めるようになるのだろうか。



月下独酌

花間一壺の酒
独り酌みて相い親しむなし
杯を挙げて明月を邀え
影に対して三人と成る
月は既に飲むを解せず
影は徒に我が身に随う
暫く月と影とを伴いて
行楽須らく春に及ぶべし
我歌えば 月徘徊し
我舞えば 影凌乱す
醒めたる時は同に交歓し
酔いたる後は各々分散す
永く無情の遊びを結び
相い期して雲漢 邈なり


春の夜、咲きにおう花のなかで、一壺の酒をかかえて、
独り酒を飲み、語りあう親しい人とてない。
しかたなく、盃を高くあげて明月を迎え、
これでもって、自分のあとについてきた影とあわせて三人となった。
月はもともと酒を飲むことはできないし、
影は影でいたずらにわたしの身に付きまとうばかり。
まあしばらくの間は、この月と影をともにして、
この春の好季節を楽しむことにしよう。
わたしが歌うと、月は天上でふらふらとさまよい、
わたしが舞うと、影は地上で乱れ動く。
こうしてさめているときは、われら三人はこもごも喜びをわかちあい、
酔って眠ってしまうと、それぞれ別れわかれになってしまう。
そこでわたしは、君たち二人といつまでも無情の遊び、浮世離れした交遊を結ぼうと、
はるか遠い天の川に再開の約束をしたいのだ。

―引用  『えんぴつで漢詩』 ―


最後の二行だけ岩波版も引用

それもよし"無情"ゆえに変わらぬ交遊を永遠に結び、
遥かな銀河での再開を、たがいに固く約束しよう。

―引用 『李白詩選』 ―
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by hikoiti050125 | 2007-05-30 18:25 | 日記
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