忘れられた日本人



No pain, no gain.

成長は苦しみを伴うものだそうだ。
確かにそうかも。
筋トレでも、勉強でも、すればするだけ苦しい。
でも、その苦しさはそんなに嫌いじゃない。
それを乗り越えた時、自分がどうなるかイメージできるからだ。

修士論文を書くにあたっての指導教官の指導は厳しかった。
きつかったと聞かれれば、きつくはなかったと言う。
しかし、苦しかったかと聞かれれば、苦しかったと答える。

修士論文の研究をしている時、とても苦しかった。
前が見えなかったから。
前が見えてないから、前には進んでいなかったけど。
俺はバカだから、足が進むことだけの満足感はあった。
ただ、指導教官の指導の厳しさには、弱音を吐いた。
何度も何度も弱音を吐いた。
それが自分の為になることは、分かっていた。
頭では分かっていた。でも、苦しかった。
この山を乗り越えた時、自分がどうなるか分からなかったから。
他にもっと、いい道があるように見えたから。

結局、自分の目標とした山は、乗り越えることができなかった。
そっちに向かって進んでいなかったから。
それに気づかされた時、本当に悩んだ。
現実を知った。

月並みのことを言うようで少し嫌だけど、
修士で乗り越えた山は目標よりも小さかったが、
それでも、得たものは沢山あった。

目標を見据えて前に進まなければならない。
謙虚でなければならない。
人に伝わらなければ意味がない。
自分の足で進まなければならない。
苦しさから逃げてはいけない。

書類に判子を押して、
指導教官は俺に聞いた。
俺の指導はきつかったかと。

俺は大きな声で答えた。
きつくはなかった、
しかし、苦しかったと。

指導教官は聞いた。
なぜ、苦しかったのかと。

俺は答えた。
先生の指導は常に筋が通っていたからだ、
筋が通り過ぎているからだと。

指導教官は聞いた。
それはよかったのかと。

俺は答えた。
苦しかったけど、よかったと。

指導教官は言った。
プロだって前に進むのは苦しい。
苦しくてよかったんだ、
お前はそれで成長したんだと。
俺は指導した甲斐があったと。

俺は、ちょっと泣きそうになったから、
少し小さな声で言った。
本当にありがとうございましたと。

心から思ってそう言った。
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by hikoiti050125 | 2006-01-12 21:41 | 日記
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